H31年、5月

「終わりの始まりだよ」 恋人のスマホが気になる彼女に言った。でも恋愛が始まった時点で終わりの始まりは始まっていて、あんなに好きだった人の香りも思い出せなくなっていて、それでいてふとした仕草は脳裏に焦げついて離れなくてGWは終わって外は曇天でど…

無思考の無自覚が1番ヤバい

まず、この表を見て欲しい。有名なものだから、見たことある人もいるかと思う。 僕らは今、大学生という身分だ。世間一般的には、「一番遊べる」「人生の夏休み」と形容される、最高に自由な身分だ。僕も、周りの友人たちも、思い思いの形で大学生という若さを謳…

マジSNSで消耗すんの辞めようぜ

まもなく平成が終わる。令和が始まる。文化的観点から考えた、昭和と平成の、最大の違いはインターネットがあるかないかだろう。公衆電話はスマホに変わり、地図帳はGoogleMAPになった。写真屋で現像していた写真はInstagramへ、手紙で伝えていた言葉はLINE…

もれなく春Spring

春が開放感と虚無感を伴うのはなぜか。期待と不安も運んでくるのはなぜか。そもそもどうしてこの世は二項対立で形成されているのか。なぜ桜は人々が待ち望んだタイミングで咲いて、もう少し待ってよという短さで葉桜になるのか。冬と春の境界線はどこに引く…

なぜ来賓挨拶は長いのか

卒業式と入学式に必ずついてまわるのが、来賓挨拶だ。だいたいの場合において、白髪のおじさんが出てきて長々と喋る、あれだ。 僕は小学校の頃から来賓挨拶が好きじゃなくて、いつもどうやってあの時間を潰すか、そればっかり考えて式に臨んでいた。中高に至…

脱クズ学生の方法を真面目に考えてみた

僕は、自他ともに認めるダメな人だ。寝坊するのは日常茶飯事だし、昼夜は逆転するし、おかげさまで年間で10単位を落とした。 「お前が大学いるの珍しいな」 「えっ授業来たの!?なんかあった?」 ただ大学に行っただけでレアキャラ扱いされるんだから、いいポジ…

8回目の3.11に思うこと

今日は3月11日だ。震災から数えて8回目。昨晩から降っていた雨は、14:46が近づくとピタッと止んでいた。あの日と同じような曇天模様だな、とふと思う。 テレビをつける。”あの日を忘れない”みたいなテーマで、「今年も」報道特集が組まれている。 毎年毎年ご丁…

考える前に動く

大学生にとって、めちゃめちゃ大切なことのひとつに「フットワークの軽さ」があると思う。入学したての頃とかは、どのくらい出費すると食べていけなくなるか未知数だったから、だいぶフットワークが重かった。 反対に後期の僕は、傍から見たら気が狂ったとも取…

大学受験必要論

今年も、入試シーズンが終わりに差し掛かっている。花粉の飛来は、同時に笑顔と涙も運んでくるのだ。母校の職員室前に掲示された、合格者の名前を掲げた木札も、そろそろ一掃されて新しくなる頃だろう。 僕は受験をひと段落させた後輩たちに、決まって問いか…

大学2年次の目標

教習所通いは暇すぎるし、花粉で目は四六時中痒いし、金髪に人権はないし、東京に帰りたいので大学2年次の目標をつらつらと決めた。 1.一日一枚、写真を撮る 2.春夏秋冬、綺麗な場所で綺麗な人を撮る 3.人の笑顔を撮る 4.東京を撮る 5.山手線全駅で写真を撮…

人間天涯孤独論

僕は哲学科じゃないし、哲学の本をまともに読んだ経験もない。それでも人間天涯孤独論を唱えたいと思う。 僕には私には、友達がいるよ!ってみんな反論するだろう。でも考えてみてほしい。かつて仲良かった友達と、いまも連絡を取っているか。小学校の頃の親…

僕は読書が苦手だ。

僕は小説が読めない。読めないというか、苦手。 ちょっと堅めの本とか自己啓発本と比べて、圧倒的に活字を追うスピードが落ちる。なんでかなって自分なりに考えたんだけど、たぶんこれは受験の弊害。 高校生の頃、小説は「現代文」という教科の1つのジャンルだ…

初春

3月になった。はい拍手。昨日、一日中降っていた、2月の終わりを告げる雨は止んでいた。ベランダに出ると、春らしい甘ったるい暖かさに包まれた。そうか、もう3月だ。 新元号の発表も、大学2年へのカウントダウンも刻々と近づいている。今そんなことはどうで…

これは言い訳なんだけれど

冒頭で何が言いたいかハッキリさせておこう。 「GPAでマウントをとる人間に、ろくな奴はいない」 これは僕の持論であり、この論理の対偶にも反例は出てくる。要するに、偏見という粘土に固められたひとつの基準だ。いや、もちろん単位をきちんと取ることはとて…

なぜ中学生は洋楽にハマりがちなのか

問・一瞬で意味を取ってください。 設問・We are never ever ever getting back together. 解答・もう何があっても絶対にヨリなんか戻さない 正解者、ほとんどいないでしょ。だって一瞬で意味取るとか難しいし。 はい、ブラウザバックしないで。 僕はバイト…

最大多数の最大幸福

ベンサムが提唱した功利主義を最も端的に表す例として「トロッコ問題」がある。暴走するトロッコには10名の人間が乗っている。しかしその線路上には、1人の人間が取り残されている。ブレーキは間に合わない。 ベンサムの「最大多数の最大幸福」という考え方…

Man Thinks About Apart from ...

「はい、人類を2つに分けて下さい」 こんな問いに対し、1番多い回答は「男と女」だろう。現代社会においてもこれは変わりなさそうだ。だって仕方ない。アダムとイブが神によって世界に生み出された瞬間からそうなっていたから。 そういえばsumikaもbacknumberも…

Fukushimaと原発事故

福島=原発。これは、2019年現在、ほとんどの日本人が持っているであろうロジックだ。いや、世界的に見ても、「Fukushima」は原発事故の場所として有名になっている。 僕は福島で生まれ、福島で育った。そうである以上、他県出身の人にも、伝える義務があると…

全部、雪のせいだ。

ごきげんよう。各位、春休みは謳歌していますか。平日にスーツケースを携えて新宿を歩くなどして、道行くサラリーマン達に睨みつけられていますか。Netflixに浸る自堕落さはありますか。時々訪れる、どうしようもなく寂しい夜には、誰かに電話をかけています…

針がとれた羅針盤、狂ったコンパス

大学生活に正解なんてない。まして、人生に正解不正解なんてない。もっと言えば、限りなく最適解に近似した生き方なんてないのかもしれない。 18,19歳の若者は、きっとそれでも綺麗な正解を求めてしまう。自己評価とか自己分析とかやり方もよく分からないま…

大学生はリーガルハイを観よ

僕の大好きなドラマのひとつに、「リーガルハイ」 がある。これは、2012年からフジテレビ系で放送された、日本のテレビドラマシリーズだ。一応説明しておくと、訴訟で一度も負けたことがない敏腕弁護士・古美門研介と、真面目で正義感の強い新米弁護士・黛真知…

世界の構成分子

ここで言う「世界」とは個々人が見えている「主観的な世界」であって、いわゆる"Earth"とか"World"ではないということを冒頭にて断っておく。 つい昨日のこと。合宿前だし伸びてきた髪もいい加減鬱陶しくなっていたので、美容室に行った。外の空気は刺さるよ…

ざっと349

気づいたら、2月になっていた。 そんなことは断じてないし、1日24時間、86400秒の繰り返しの結果なんだけど、必ずしも論理と体感が一致するわけではない。なんてったって人間は感情の動物だからだ。 何はともあれ大学1年生という1セットが終わりに差し掛かり…

程久保カーブ

松が谷の軌道下を歩く。多摩センターから大塚・帝京まで、もう慣れた道、慣れた坂だ。時は節分前日、午後は9時前だろう。頭上には、モノレールのライトが煌々と光り、さらにその上には、オリオン座が綺麗に輝いていた。 初めてモノレールに乗ったその日のこと…

いいね!

InstagramとTwitterに共通する、「いいね」機能ってものがある。発信された投稿に対して、閲覧者が手軽に反応を示すシステム。これ作った人、マジで天才だと思う。 ガキの頃からというか、SNSに親しみ始めた中学生の頃からずっと思ってたことなんだけど、あ…

父を尊敬した日

思考を停止したまま、バスに揺られていた。昨日の8時間近くに及ぶテスト勉強の反動で、脳が動かなかった。ちゃんと授業出ていればよかったのだけど、あいにくミクロ経済学は出席した回数が5本の指で数えられるくらいしか行ったことがなかった。脳みそのパフ…

全受験生へ、センター試験に向けた援護射撃

いよいよこの季節がやって来た。 大学入試センター試験。 君たちは今、どんな気持ちでいるだろうか。ある者は湧き上がる不安と自信が共存し、またある者は緊張が高まり、またある者はワクワク感と共に武者震いをしているだろう。 センター試験は、大学入試と…

メロス

メロスは時計を見た。短針が2と3の間を指している。つまり、彼が今目覚めたこの時間は、真夜中か、もしくは昼下がりということだ。出来れば真夜中であって欲しかった。 そんな淡い希望は一瞬にして打ち砕かれる。カーテンの隙間からは木漏れ日というには漏…

Esta mañana

朝の定義なんて、考えたこともなかった。もっぱら、時計の短針が一桁のうちに起きることが困難になって、毎日目覚めてから軽い絶望を覚えるようになって初めて、考えるようになった。 ストーリーでこんな言葉を見つけた。 朝はいつから始まりますか。 諦めて…

始まりの唄

僕は1月が好きではない。やたらと謹賀新年と騒ぎ立てるテレビ。形式的な年始の挨拶。親戚の集まり。 年末は心躍るのに、どうしてこうなのか。平成が終わる年、2019。ニュース速報は、新元号発表期日を伝えていた。 朝まで生テレビをかけた。25:00を少し回っ…