僕は読書が苦手だ。
僕は小説が読めない。読めないというか、苦手。
ちょっと堅めの本とか自己啓発本と比べて、圧倒的に活字を追うスピードが落ちる。なんでかなって自分なりに考えたんだけど、たぶんこれは受験の弊害。
高校生の頃、小説は「現代文」という教科の1つのジャンルだった。設問を先に読み、傍線部に注意を払う。このときの心情は?とか、その理由は?とか考えて、読み取って記述する。3年間でそんなクセが染み付いてしまった。
ゆゆしきことだ。
最近意識して小説を手に取るようにしてるんだけど、そのクセが如実に出てしまう。作者が伊坂幸太郎だろうと、三島由紀夫だろうと関係ない。
三島由紀夫の「金閣寺」を読んでいたときが一番しんどかったな。中盤、主人公の心理描写や情景描写が難解な言葉と共に著述されていて、それを全部理解しようとしていた。無意識のうちに。
マジで何言ってるかわかんねえ。
純文学ほぼ読んだことなかったし現代文みたいに読み進めちゃうしまあしんどい。なんとか斜め読みして、ラスト50ページくらいは興奮気味に、クライマックスは音読してしまうほどに作品に没入したんだけど。
小説を普通に楽しめる人になりたいから、誰かアドバイス下さい。