正三角形は左右対称 (No.009)

ロシアW杯。日本代表凄かった。大迫のゴールシーン。大迫半端ないって。相手のマーク振り払ってホンダのフリーキック完璧に流し込むもん、そんなんできひんやん、普通。

Twitterはこんなツイートで溢れていたし、あの勝ち越しゴールはにわかの僕もマジで興奮した。

 

 

急転直下で話は変わるが、左翼、右翼、という表現がある。これは政治的スペクトル、つまり政治的な考え方を示す言葉だ。これはフランス革命期の議会における席の「位置」に起源を持っているらしい。一般的に、左翼は革新派、右翼は保守派と理解されている。

 

TwitterのTLをスクロールしていると、様々な思想の方のツイートが目に飛び込んでくる。時には過激さを全面に出した発言もある。

それらは個人的意見なので、いつも「なるほどね、そー考えるのか。」と思って眺めている。

 

一方、ネット世界を離れ、現実世界ではどうだろうか。僕ら世代の間では左翼と右翼はおろか、政治の話すらほとんど出ない。(一部の学生は学生運動をしているが)

 

この温度差はなぜ生まれるのだろうか。

 

こんな言葉を聞いたことがある。

「会話で政治と宗教の話はタブーだ」

わだかまりやトラブルの原因になるから、控えろとのこと。なるほど、マナーのひとつなのか。たしかに他国では、スポーツ選手や芸能人が公然と政権批判を行う例があるが、(アメリカのトランプ政権批判とか)日本では見かけない。

 

しかし僕は思った。

じゃあ学生こそ、積極的に政治の話をするべきなんじゃないか。と。

先の言葉は学生には当てはまらない。社会的責任を大きく負ってはいない。しがらみがない。

 

大学が「学問」の場所であるというなら、学生同士でそんな話をすることもまた、「学問」に含まれるだろう。だから、大学側が全面的に左翼、右翼をハッキリさせることに僕は懐疑的だ。思考の偏向を招く恐れがあるからである。

 

話が逸れかかった。ダラダラ書くのはまとまりがなくなって良くないので当事者たち、特に僕ら若年層に焦点を絞ってみよう。

 

先の疑問の自分なりの結論から言うと、若年層の政治的関心は薄すぎる、というのが原因だ。

新聞はおろか、ニュースもほとんど見ない学生は多いだろう。党の名前はなんとなく分かるけど、永田町?ナニソレオイシイノ、といった状態。これは非常にまずいんじゃないだろうか。

 

僕らは、日本の将来を担っていく世代だ。団塊世代は高度経済成長の立役者となったが、その世代に是とされた考え方(亭主関白、競争主義など)はほとんど終焉を迎えた。

それに代わって、多様性に富んだ、個人の価値が試される、超情報化社会が始まりつつある。(AI、IoT、ビッグデータなど)

これを踏まえれば、「日本を担う」ということが、少し分かると思う。「日本」をひとつの身体に例えると、今まさにその身体を流れる血液が大きく入れ替わっている。僕らの意思決定が、後の日本がどのような浮沈をするかに大きく影響してくるわけだ。

 

だからこそ、大学生は政治に関心を持ち、政局に意反応し、仲間内で議論する必要があると思う。そこで為された意見の交換や衝突は、知の財産となって、後に大きな「有効需要」となる。左翼でも右翼でもそのどちらでもなくても、まず自分の立場を持つことが大切だ。

 

50%を大きく超えたという、W杯初戦のデータを見る限り、日本人にも強い愛国心が宿っている。そのベクトルを、スポーツにとどまらず政治にも向けよう。愛国心という共通理解で見れば、左翼も右翼も同じ。

 

f:id:watax7710:20180621091156j:image

 

正三角形の点B,Cは、いずれも点Aに向かって伸びているように。